前職の話(6) よく会社やってこれたな。
自社に乗り込んだ私は、無愛想に話があるんですがとだけ伝えて、事務員(50代・女)を呼び打ち合わせスペースにあるソファに座った。
すると私を面接してくれた部長も同席し、私は聞きたい事を話し始めた。
・社長がとんだ理由や状況
・厚生年金の加入状況(私は加入していたけど支払いが2ヶ月無かった)
・雇用保険はかかっている人とかかっていない人がいること
社保関係はさっき聞いたことを伝えたのと、会社がこんな状態だから雇用保険がかかってないと最悪の場合、辛い状況になる事を伝えた。
信じられない話だが、うちの事務員は誰一人としてこういった手続きはおろか仕組みすら理解していなかった。
厚生年金も雇用保険も私の給与から控除されているのなら、会社が収めてないだけなのであなたにもう一度払う義務はないですよ~と役所で言われていたので少し安心だった。
しかし確実ではなかったので、払えと言われれば払ってスッキリしたいとは思っていた。
何故確信が持てなかったかというと、うち給与明細がなかった。゚(゚´Д`゚)゚。
どういう事かというと、給与は20万円と言われたら20万円が振り込まれる仕組み。
なので控除されてるだろうモノは確実には分からない。
保険証あり = 控除されてる!
厚生年金 = 年金事務所で調べて、入ってるから控除されてる!
雇用保険 = 全員掛けてるはずだから、控除されてる?
所得税 = これは控除されてるでしょ!
で、手取りから逆算して総支給を出し直すことにしたんだが、結局は私も仕組みは理解していても、逆算して源泉徴収票を作れるほどの力はなかった。
ひとまず時間がある時にやろうと後回しにすることにした。
話し合いの結果、雇用保険の件は誰が入っていて誰が入っていないのかハッキリさせて、遡って加入できるなら加入しようという事になった。
ここでもまたあの言葉を言われる。
「明日の夜、みんなで集まって今後の事を話し合う予定にしてるから、あんたも一応社員やしこれる?」
一応ってイチイチ腹立つなぁと思いつつ、その打ち合わせに参加する事にした。
その日は英会話サークルのレッスンと飲み会が入っていたが、泣く泣くキャンセルすることになった。