前職の話(12) 士気ダダ下がり。
前社長が失踪してから、出向先の課長がクビになるまでの間に、ヤーさんに屈しなかった。
そのため、その2年弱の間にこのキックバックの件を調べ上げられ、元請会社のグループ会社に漏れなく内情が郵送されていた。
元請会社はグループの親会社ではないが、親会社を始めとして、グループの派遣会社にまで知れ渡っていたそうだ。
そこから社内で問題になり、上役も親会社にまで知れ渡っているため庇いきれなくなりクビになった。
ただ会社としては今までの実績があること、課長の人柄により温情をかけ、懲戒解雇の所を180万円の弁済をすれば退職金半額の自主退職扱いにするとのことで、何とか懲戒解雇を免れた。
このキックバックの180万円については、私的流用ではなく下請会社に対して使っていたそうだがやはり犯罪は犯罪である。
この騒動によって、課長という支えを失った出所バラバラの私たちの士気はダダ下がりとなった。
新たな課長が他支店から異動してきたが、元の支店で派遣社員との不倫が噂される人物で、上が阻止するために異動させたと噂になった。
どいつもこいつも。
ちなみに見た目は天パのチンチクリンのおっさんだったから、本当に嫌悪感しかない。
それに加え、少し前に異動してきた支店長も人望がなかった。
課長の一件でショックを受けている私たちに向かって「キタナイモノ(課長)を排除できた」などと言ったため、一瞬で嫌われたアホである。
余計な事は言わなければまだいいのに。
その後、私たちは進行中のプロジェクトを何とか終わらせる事ができたが、また新たなプロジェクトが立ち上がる所だった。
そして夏休み頃になって、一緒に頑張ってきた派遣社員の人が10月半ばで辞める事を聞いた。
そうなるとそこには、私とお局の2人しか女がいなくなる。
私はとてもじゃないが、もう耐えられないと思った。
そして直ぐに自社の社長に、出向解除をしてほしいとメールをした。
いつまでたっても社長から連絡がないため、電話をかけて状況を確認した。
すると、10月1日から自社に出勤するよう言われた。
仕事なんて何にもないが、もう私は逃げたかった。
復讐計画も着々と進んでいた。
今やっている業務内容は私しか分からない。
そんな状態を作り上げた。
ノウハウを自分の中に蓄積した。
やめ時だ(*゚▽゚*)
必要な引き継ぎを行い、サクッと出向解除。
困ればいい…案の定、困っていた(笑)
この復讐方法は自分の仕事の幅も広がるし、周りからは面倒くさい仕事を引き受ける良い人と思われるし、オススメ(笑)
2015.10.1
晴れて出向解除となり自社へ出勤した。
しかし事務所にいると知りたくない事も耳に入る。
結局は元請会社にはもう繋がりがない人ばかりになってしまったため、仕事が貰えない状況だった。
他の元請会社からも辞めた社員がアレコレ吹き込んだため、とうに取引が無くなっていた。
そんな状況が辛く、私はその日の帰りに1ヶ月休職したいと申し出た。
会社はきっと私の給料を支払えないと思ったからだ。
そして結局は、休職は2ヶ月に延長され12月からまた出社した。