前職の話(20) 策略。
労基で今日起きた事を話した。
これからどういう事に巻き込まれるのか、全く分からないのが不安だった。
給料も出ないんだろうと早々に諦めた。
労基の人も私の話を聞いて親身に相談に乗ってくれ、本当に力強かった。
私は週明けにはこの事が広まっているんじゃないか、それで借金取りが来るんじゃないかと不安だった。
週明けから行くのが怖いと話すと、もう行かなくていいと背中を押してくれた。
その他にも1つずつどうすればいいか、これはすると法律に抵触する可能性がある…など丁寧に教えてくれた。
基本的には会社の資産は社長のものだから、勝手に処分出来ない。
例えば会社の口座に残金があっても、支払いを勝手にするとダメで、社印1つにしろ勝手に押せないので退職の書類すら作成できない。
むしろ、退職の意を示す相手がいない為、退職出来ない…法律通りにいくと何もできない。
十分に話を聞いてもらい不安も軽減したところで、会社に戻った。
社長はやはり戻って無かった。
出向さんはしきりに給料の心配をしているので、労基で教わった「未払い賃金立替払」というのを教えてあげた。
それをエサに、手続きが終わるまでは情報を外部に漏らされないようにするためだった。
実際これは効果があったと思う。
それと個人情報を一旦どこかに退避させたいという話をして、サーバー2台と個人情報のキングファイルを持ち出した。
そして週明けの月曜日に労基に再度来署するよう言われていたため、その前に出向さんと会う約束をした。
来署する際に会社の取引先や売掛先などがわかる資料などを持ってくるように言われていたため、一旦サーバーなどを持ち帰った。