前職の話(22) バイト事務員が出勤する。
私が労基に行っている時、実は長らく欠勤していたバイト事務員が出勤していた。
私も出向さんも、金曜日に社長がいなくなった事をその人には言って無かった。
ヤンキートリオが訪ねて来たときに、見積書などの在り処を聞くためにバイト事務員に連絡したのだが、分からないとの事だった。
そんな電話があったから、気になって出勤したのかもしれない。
バイト事務員は、出勤した時に誰もいない上に仕事をしようとしたら、サーバーがない事で異変に気付き、出向さんへ連絡してきた。
間違っても私には掛けて来ない。
お互い嫌いだったんだと思う。
その連絡を受けて、適当にあしらった出向さんが私に電話をかけてきた。
出「バイト事務員から電話があって、サーバーがないとか言われた。社長の事を話して、個人情報を守るために念の為サーバーは別の所に保管しているって答えたよ。」
私「わかりました。」
出「今朝ヤンキートリオの会社が、元請に直接現金を受け取る段取りになってたみたいやけど、元請の方がやっぱり勝手には渡せないって事で、うちの社印を持ってバイト事務員が現金引き渡すのを了承しに行ったらしいわ。」
私「会社の現金を勝手に処分したら最悪訴えられるみたいです。うちらはそこんとこ気をつけましょうね。」
出「そうやな。バイト事務員はいっつもカマかける様な話し方をするから、気をつけな。」
と、直球で喋る私と考えて喋る出向さんは何となくチームとなった。
うちにはあと1人どうしようもない奴がいる。
自称営業部長だ。
会社が傾いたのも、社員が辞めて行ったのもコイツが原因である。
クズ中のクズ。