前職の話(26) 本性みたり。
私は金庫すら開けられないフリをして、バイト事務員に開けて貰った。
何もできませんよ~、何も持ち出せませんよ~とアピールしつつ、社印を戻すよう提案した。
しかしバイト事務員は社印を持って来ていないらしく、その作戦は失敗した(笑)
経理関係のものが金庫に入っていたので、私はその資料を持って帰る事にした。
社員の名前が記載されているので、残しておきたくなかった。
どこから辿って来られるか分からないから、少しでも情報は消しておきたかった。
私は必要な書類もゲットしたので早く帰りたかったが、その時出向さんが会社の備品を持って帰ると言い出した。
年が年なので個人事業主としてやっていく事を考え、事務用品などを持って帰りたかったようだ。
するとバイト事務員がそれならと、パソコンが欲しいと、持って帰った。
逆に私は付箋1枚たりとも持って帰りたくないと思った。
大袈裟かもしれないが、不正に取得してしまうと単なる物盗りと変わらないと思い、後々ゴタゴタに巻き込まれると嫌だからだ。
やはりこういうところでもその人となりがわかると思う。
やはらクズだらけの会社だとつくづく思った。
あと少しで縁が切れる!
実は立替払いには給与明細と勤務表が必要だったが、うちの会社には労務管理を行なっていないため勤務表がなかった。
出向さんは自分で作れないとの事で、普段ならお願いされればやってあげるという受け身の私も、早く終わらせたい一心で出向さんの書類を揃えた。
勤務が確認できる書類を作成し、関係者に押印を貰う。勤務表を作成する。
給与明細は6ヶ月分預かり、労基に提出する資料を仕上げた。
私はスマホで毎日勤務時間の記録をつけていたため、それを印刷した。
バイト事務員の分は適当に作成した。
3人分の資料をまとめて労基に提出した。
あとは会社に資産が残っていないか、残っていればそこから給料が弁済できるかなどを労基で調べていくとの事だった。
その後は都度都度、必要な書類を提出していく程度で良かった。
既に2月20日頃になっていた。